2013年02月04日

年頭のご挨拶

 一月も将に終わろうとする時期に「新年のご挨拶も無いだろう」という向きもあるかも知れません。そういう方々には旧正月なら、今こそタイムリーな時期となります、と申し上げて置きましょう。
 尤も、古くからお付き合い頂いている方々は、私が2011年の正月を限りに、いわゆる形式的な年賀のご挨拶は廃止するという宣言を承知して居られるでしょうから格別の問題も無いわけですが、この一年間の間にお知り合いとなった方々の中には「礼儀を弁えぬ奴」と感じて居られる方もあるかも知れませんね。一方で、当方よりの年賀発信は中止するものの、当然ながら、その方針を知った上で尚お送り下さるお年賀を拒否する理由は全くありませんので、有り難く頂戴の上、当方の年賀状も返信して居ります。今年の私の年賀状がどんなものかは、何方にも参照して頂けるようにホームページ『わかやまイベントPLAZA』上に”今年の年賀状はこれなんです!” http://www.my.zaq.jp/joh/GAC130101.pdf ” として掲載してあります。


 ところで、本題に入るとして、先ず、新しい年を迎え、ここに皆さまのご健康を祈り、またご活躍を期待致します。更に、私からのご挨拶ならびに報告として、年末から年が変わってからもずっと考え続け、一応まとめ上げた私の今後(特に今年一年)の生活と活動について述べさせて頂きます。

 私も今年の夏で満80歳を迎えます。子供や青年時代には自分自身想像もつかなかった年齢に達することになります。月並みな表現ですが、過ぎてみれば早いものです。一体、自分はこの年月、何をして来たのだろう?という思いもありますし、この年齢に達することも無く死んで行った友人や知り合いのことを思い出してみることもあります。

 しかしながら、生きていれば、取り敢えず目の前に存在する課題から解決して行くために手を付けるより他ありません。

 幸い私は、年齢の割には、というべきか、年齢相応に、というのが適切なのか?俄に結論づけられませんが、健康であります、というより若い頃より寧ろ体調は安定しているようにも思えますし、やれることもまだ沢山あるし、そのための知識も能力も、また実行力もある、と自分では考えております。

 そこで、これら手持ちの「武器」、という言葉は余り好きでは無いので、器具、道具?あるいは、ここではスキルくらいにして置きましょうか、を駆使して、先ず自分自身のために、そして広く一般社会で私と同様な立場にあって悩んでいる人たち、更に社会的弱者や、いわれの無い差別を受けている人たち、自分ではどうしようも無い格差を設けられて、潰れそうになっている人たち、大きな声を上げることも出来ないで困っている人たちのために、私の出来る範囲で一肌脱いでみたい、と考え、それを実行すべく準備し、いよいよスタートさせる、決意を固めております。

 順序として、私が現在直面している窮状を述べることから始めます。私は生れ故郷の東京で六十有余年生活を続け、その後の約十二年を現住の、万葉時代から知られた歴史的景勝地和歌の浦に新居を建設し、現在に至っております。この新居は土地と共に手に入れた物ですが、その費用は手放した東京の不動産売却代金に不足分を、地元金融機関を介し、今の住宅支援機構から住宅ローンの借り入れを行って賄いました。借り入れ当時でも、二世代ローンの規定ぎりぎりの年齢でしたが、自営の技術翻訳業ということもあり、定年制度の壁も無く、特殊技能を有する仕事でもある故、躰と頭脳さえ確りしていれば、十分返済可能である、と考え、現在百一歳となった実母を引き取り、最近では居宅で老々介護を続けて参りました。

 ところが、物事はなかなか考えている通りには展開しないもので、驚異的な経済発展を続ける日本の様子に有頂天となった為政者や事業家の言動に、私自身もまんまと乗せられ、冷静な判断が出来ませんでした。
 その結果は、皆さまもご存知である上、現在も日本人全員が呻吟させられている経済破綻、長引く不況、そして天災に加えた人災の連続です。

 特に、個人は痛手を蒙り、経済学者内橋克人氏の指摘される『国の約束した幻の大地』の成り行きの結果、強烈な痛みを感じながら、後悔に臍を噬んでいる体たらくです。ローン返済方法のいわゆるステップアップ(返済期間後半の返済額を増額する)返済方式も「不動産は値上がりを続ける」という「幻の大地」約束を踏まえたやり方の一つです。

 現実には、破綻した経済と、世界的不況の連続で、私の場合十年の返済を終え、ステップアップ方式で返済額が増額される時期となったとき、それまでには仕事の依頼が引きも切らず、止むを得ずお断りするような事態も頻出したりしていた状況は一変し、仕事はぱったり途絶え、いずれ回復するだろう、という果敢無い期待は完全に裏切られ、今現在に至るまで開店休業状態が数年間に亘り続いたままです。

 サラリーマンを長く続けなかった年金収入だけでなので、節約生活は続けられますが、増額された金額のローン返済は事実上不可能となりました。そこで三年前、当時米国の住宅ローン破綻問題が深刻さを加える中で同様な傾向を示し始めた我が国でも、やっと住宅支援機構に申請すれば、個人でもしかるべき救済を受けられる特例処置が定められたので、私も早速申請を致しました。この件は以前にもご報告しましたので、ご記憶の方もあろうか、と存じます。
 得られた申請結果は、三年間に限り、返済額を規定の約三分の一とするものの、返済期間は更に五年間加算、延長され、その結果返済総額は約14%増加する、というものでありました。
 しかし、早いもので、その猶予期限も本年十二月に切れます。それから先どうなるか?今のところ全く予測はつきません。色々考えられる手立てもありますが、有効か否か、やってみなければ分かりません。
 
 
 
 
 私の基本的なスタンスを述べてみると、1.十年ほど暮らしてみて、ここ和歌の浦、もっと狭めて言えば、片男波海岸は日増しに気に入った場所となりました。それは東京も色々な意味で刺激的であり、その良さも他所では味わえないものを有している、と思いますが、こと自然に関して、片男波海岸は、それを全身全霊で体感し、地球上の生命体が水と空気の恩恵が有って初めて持続、活動し得るものだ、と皮膚感覚を通して理解させてくれる場所であることに気付いたからです。

 それでも尚かつ、私は自身の居住地については「人間到る所青山あり」と考えているので、人の住むところであれば、何処でもよく、こだわりも特にありません。住む家も広くて快適な家が、勿論嫌いではありませんが、そうでなくとも段ボール製でさえ無ければ、つまり屋根と壁があって、余り風雨が侵入せず、最低の冷暖房器具さえ有れば、それでも何とかなります。

 2.ただ百一歳の母を成るべく居宅介護したい、と考えていますし、そのためには現住居のように、母のための個室があり、トイレもバリアフリーとした専用トイレの設備が必須である、と考えています。この条件を維持して行くためには、どうしても現住居を確保し続けねば成りません。客観的に申せば、この母の年齢は、もう十分に人生を全うしたとも言えるでしょう。従って、これ以上無理や無駄に長生きする必要も無い、と思います。そうは言うものの子供の心情としては自然の寿命が尽きるまで成るべく家族の中で過ごせるようにして置きたい、という思いもあります。
 母が此の世から消えれば、先の条件を満たす住居さえ有れば、何処にでも住むことは出来ます。そのようなわけで必要な間は、現住居に住み続けられるように、あらゆる方策を検討し、試行して参ります。

 3.この種のローンには、当然担保があるわけです。金融機関サイドでは、最終的に担保で償還させ得る、という前提で貸し付けているわけですから、最終的局面を考えれば、貸借関係者双方共、特に懸念することは無いはずです。しかしながら、私の立場としては、子孫に対し、僅かばかりの財産すら残してやることが出来ない、という結果が生ずることになります。残念ではありますが、出来ないことは出来ないという現実を変えることも出来ません。

 4.実は、昨年の早春、飛び込んで来た、知人を介しての病院事務長の仕事を続けていれば、ステップアップされた返済額を払い続けることだけは出来たでしょう。しかし、敢えて夏頃、考えた末、自分はこのまま続けるべきでは無い、と判断したのは、一重に自分自身の”生きる意味”を考えたからです。私は住宅ローンを払い続け、完済して、名実共にマイホームを入手するために自分の人生を生きて来たわけでは無いし、それだけで終わらせたくもありません。そして、考えてみれば、これまでの略八十年の人生を、父亡き後、いわゆる日本の中流家庭の平均的生活を維持するためだけに費やして来たことになります。新憲法下にも拘わらず、単に長男という理由で、母を引き取り、子供二人を育て、人並みの学校教育も受けさせ、特に自身も家族も反社会的な行為で罰せられるようなこともありませんでしたし、その一方、趣味的な範囲を大幅に超えるものでは無いにせよ、文芸、アート、音楽の世界にも可成りのエネルギーを注ぎ込み、親しんで来ましたし、幸いなことに随分と楽しい友人達にも恵まれ、交流を続けて来ました。強いてどちらかに分類するとすれば、「仕合わせな人生」という方に入れて頂いても良いか、と思います。

 5.それでも尚かつ、私は自分がやるべきことを完全に実現し、やり尽くした、とは到底思えないので、それをこれから十年ほど掛けてやろうというのが、冒頭に述べた年頭の行動指針なのです。具体的に例を挙げれば、意見発信のための基地として、昨年末より苦労しながらミニコミ情報WebサイトNPO「わかやまイベントPLAZA」 "http://www.my.zaq.jp/joh/"を誰の助けも借りず、一人で準備しました。これを足場とし、更に、最近話題として頻繁に取り上げられるようになったソーシャルネットワーキングサービス(SNS)"Change.org"やTwitter、Facebook等を活用して、自身を含めた高齢者等、情報発信手段の脆弱な世代やその方法に未熟な、あらゆる弱者の側に立った発言や意思表示を実現する、或る種の市民運動を開始致します。或る意味で、これからの十年こそ、私という人間が此の世に生まれて来て、果たすべき仕事というか、役割をやっと実現することになるのだ、とも言えます。交通事故や不慮の災害に直面さえしなければ、成果の程は分かりませんが、十年間は続けられる、と秘かに考えて居ります。
 また、並行して、この四月から和歌浦公民館(多分、生涯学習か、何か?)でパソコンの講師をやることになりました。私はかねがね、情報格差で後れを取っている中高年者層のインターネット環境、コミュニケーション能力の底上げを図らねばならない、と考えて来ましたので、良いチャンスと捉えており、これにより私の社会活動の潜在的支持者を増やして行ければ幸いなことだ、と考えて居ります。

 6.昨日<基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会>から送付されて来た小冊子の冒頭に、インドの賢者ガンジーの次のような言葉が紹介されています。

 『あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなければならない。
 そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。』

 さすがに賢者の言葉は素晴らしい。私がやろうとしていることは将にこの言葉の中に言い尽くされています。

 7.今夜、東京に家があり、勤務する会社の指示で現在名古屋に単身赴任して、中部、北陸地方をカバーして仕事をしている長男が来てくれます。相続人であり、孫たちも夏休みに海水浴を楽しみにして遊びに来る片男波の、この居宅を成るべく(少なくとも母や、私の存命中は)残す方向で金融機関と折衝するための意思確認と打ち合わせのためです。
 私のやるべきことは、この折衝の経過をも含む、あらゆる弱者、特に高齢者のために、現在、我が国では社会的にどのような方策が取られているか、を調査、実証、確認しつつ、関係諸機関にその実施を求め、更に必要に応じ、従来の規定を世論に訴えて、変えることにより、似たような立場で困っている人たちの問題解決のためにも役立てゝ行こうというものです。世界一の高齢者国家となる日本こそ、その先導的モデルを構築することが、世界的にも注目されているはずですし、後に続く人類のためにも必ず有用であろう、と信じております。

 8.もし、私の考えに少しでも関心を持たれ、私と言葉や意見を交わしてみたい、と思われた方がありましたら、ここ数年来、月一回和歌山市内で続けて居ります「詩をきっかけとして考える会」にお出掛け下さい(開催日時−場所の案内はTwitter、Facebook、Webサイト「わかやまイベントPLAZA」更に、和歌山県庁のホームページ上の「イベントボード」を介してその都度行っております)。”詩”という言葉で躊躇される方に申し上げて置きます、”きっかけ”とありますように、「詩」はその中心議題ではありません。広く地球上の生命活動、その中心の一角を占めるのが「詩」ではなかろうか?というくらいの意味です。具体的には、弱者の側に立てる感性を磨き、そのサイドから観た、あらゆる理不尽な社会的現象を取り上げ、その解決に向かう方策や識者の意見や一般庶民の考え方を識り、関連する他者のイベントをも紹介し合い、それらについて参加者が自分の意見や感想を述べ合ったりして行こう、というものです。

 マスコミ、ミニコミ関係で取材のご希望があれば、いつでも協力しますし、また公民館や高齢者の集まりや、あるいは高齢者施設等、また社内研修のために、「高齢者でも、やろうと思えば、この程度のことは出来るんだよ!」というデモンストレーション用に役立つようでしたら、お声をお掛け下さい。可能な限り出掛けて行って、単なる話し合いでも、座談会、シンポジウム、講演会でも、何処へでも足を運ぶつもりです。周りの方に「こんな奴が居るよ」と話して頂くだけでも構いません。

 『先ずは自分のために、いやそうでは無かった!自分が理不尽な世界に飲み込まれたりしないように、自分に出来ることを何かやってみませんか!』


 長々とお付き合い下さり、有難うございました。どうぞ皆さまも健康第一で、出来るだけ楽しい人生を送って下さい。若い方々も「少年老い易く学成り難し」です、是非「時間」を大切にして下さい、あなた方も既に立派な高齢者予備軍であることをお忘れになりませんように!
 ではお元気で、ご機嫌よう![2013年1月31日 編集主幹記]

 
<奈良東大寺修二会>
 
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posted by イベント・わかやま at 02:18| 和歌山 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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